若々しい健康な肌は、およそ２８日間で新しく生まれ変わるそうです。この新陳代謝をターンオーバーといいます。皮膚細胞自体は毎日のように入れ替わっており、全体が入れ替わる周期のことを表現しています。

肌は言うまでもなく細胞から出来ています。美肌を作るためには、細胞をサビつかせる活性酸素などの影響を受けないで、真皮層や皮下組織で肌を作る準備をすることが重要になります。

皮膚が生まれ変わるメカニズムは、表皮にある基底層の皮膚細胞が細胞分裂をして、新しい基底細胞が作られます。この新しい細胞が作られる働きを支えるのが血管や神経がある真皮層で、コラーゲンとエラスチンという繊維状のタンパク質が網の目のように絡みあっています。

いうなれば肌を作り上げる最前線というところです。この最前線に、いかに質の良い物資を届けられるかどうかで美肌づくりが決定されてしまいます。

◆	肝臓に中性脂肪や糖が充満してしまうと美肌をつくる栄養補給が難しくなる。

残念ながら現代の食生活においては、揚げ物や肉類など、脂質たっぷりの美味しい食事を楽しみ、消費カロリーをはるかにオーバーした食生活を堪能している人がほとんどのようです。ちなみに、この５年の間に女性の糖尿病及び予備軍の数が２００万人も増えていることが何よりの証です。 過剰に摂取された栄養は中性脂肪や糖分（グリコーゲン）として肝臓に蓄えられてしまいます。過密になった肝臓では、代謝、分解、解毒などの本来の働きが停滞してしまい、十分な抗酸化力を備えた血液を供給できないばかりか処理しきれない有毒物が混入したままの血液を全身に送ることになってしまいます。 このような食生活のアンバランスや精神的ストレス、不規則な生活による睡眠不足、環境破壊によって有害になってしまった紫外線などの影響により、体内に過剰な活性酸素が発生してしまいます。この活性酸素は本来、細菌や毒素などの人体に悪影響を及ぼす物質を殺菌・消毒する働きをもっているものですが、多すぎる活性酸素の発生は、それを消去する抗酸化物質が不足してしまい、肌細胞を傷つけしまう原因となってしまいます。