カルシウムは、丈夫な骨をつくるのに欠かせない栄養素ですが、体内で果たしている役割はそれだけではなく、血液中に一定量のカルシウムを確保することによって身体のあらゆる細胞の中に蓄えられ、生命活動の根幹をになう様々な生理作用をコントロールしています。
細胞内の情報伝達をになうことで、心臓や身体中の筋肉が伸びたり縮んだりして体を動かしたり、脳や神経に情報を伝えて脳の活動を活発に働かせることができるのもカルシュウムあってのことです。この他、細胞膜の透過性調節、白血球の活動、切り傷に対する血液凝固作用、唾液や消化液の分泌など多くの重要な生命活動に関与しています。
このように生命維持を行うためには常に一定量のカルシュウムが血液に存在しなければなりません。カルシュウムは、副甲状腺ホルモンによって腎臓で活性ビタミンDというホルモンが作られ、小腸へ伝達されます。そこで始めて摂取された食べ物からカルシュウムが血液に取り込まれます。 |