誰もがいつまでも若々しく健康に過ごすように願っているはずです。その為には、自分の健康状態を医者任せにしないで自分が納得できるようにチェックすべきではないでしょうか。
簡単にチェックする方法としては、日々の血圧や排便の状態などを知ることであり、朝の寝起き、顔色、身体のダルさ、食欲などで身体の健康状態を判断して、問題があれば行動することが病気にならない大切な習慣です。
確かな方法として、血液検査を行い、各数値をチェックする方法があります。なかなか理解しにくいと思いますが、問題があるとすれば、主に肝臓機能や腎臓機能の低下が起こっているはずです。しかし、お医者さんでは、余程でないと指摘されません。もし、異常を指摘されるようなことがあれば、かなり手遅れの状態になっていると考えてよいと思います。
肝臓が機能低下していることは分かりにくいですが、腎臓の場合は、誰でも簡単にチェックできます。それは、血液検査結果にeGFR(推算糸球体ろ過能力)で表されています。また、血清クレアチニンの数値でも確認する方法があります。この数値が、たとえ基準値内の数値でも実際に年齢、性別、結果数値を入力すると、中高年のほとんどの人が、腎臓機能に損傷が起きていることを知って驚かれるはずです。
NHK朝の番組で「知らずに悪化 腎臓病にご用心!」というタイトルで特集が放映されていました。「心筋こうそく、脳卒中など突然死を招く重大な病気の影に、腎臓病が潜んでいることが最近の研究で分かってきました。慢性腎臓病になると、血液中から余分な水分や老廃物をろ過して尿に排出する腎臓の能力が自覚症状のないまま低下し、高血圧や動脈硬化を進めてしまうのです。どのようにして慢性腎臓病が発症するのか、どのようにして心筋こうそくや脳卒中に結びつくのか、その仕組みを詳しく紹介しました。さらに、慢性腎臓病を早期に発見する方法や・・(中略)・・を紹介しました。」と報じています。
この番組がきっかけで腎臓に関することを調べていくとクレアチニンの数値が基準値内の高い方が、慢性腎臓病の一歩手前、ろ過能力が50パーセントをチョッと上回る程度であることに驚いてしまいました。基準値内の数値であれば、誰でも問題ないと安心してしまいますが、実際はそうではないようです。腎機能が70%ほどのろ過能力の段階でも動脈硬化が進行しており、血圧も高くなって心筋こうそくや脳卒中の危険にさらされていることも起こっています。
腎臓は、機能に損傷を受けると回復することは非常に難しく、むしろ老化とともに損傷が確実に進行してしまいます。血液中から水分や老廃物、有毒物などが満足にろ過できず、肝臓からあふれた糖質や脂質と合わさって動脈硬化が、さらに深刻さを増して全身の器官に悪影響を及ぼします。
40年前に人工透析を行なっている患者は、300人に満たなかったのが、現在では30万人の人が人工透析を受け、年々その数は急激な増加をしているということです。そしてその内の一割の方が亡くなられているとのことです。
自身の腎臓機能の状態を知ることは、いつまでも若々しく元気に過ごすために、とても大事なことです。少なくとも80%以上のろ過能力があるかどうかを判断の基準にしたいものです。簡単に出来ることですので、是非、eGFRかクレアチニンの数値で、チェックされるようお勧めいたします。 |