化学的に言えば、クルクミノイドはポリフェノールと言われる化合物の中に分類されます。熱帯ウコンの中で見つかっている3種類のポリフェノールの中では、ビスデメトキシクルクミン(bisdemetoxy-クルクミン)が最高の抗酸化性を持つとされ、ついで、デメトキシクルクミン(demetoxy-クルクミン)が最後にクルクミンとなっています。
含有量としてはクルクミンが一番多く含まれ、抗酸化作用が最も強いとされるビスデメキシクルクミンが少ないというふうに、個体差はありますが、逆のバランスになっています。
クルクミノイドの抗酸化作用の他に抗炎症作用、抗アミロイド作用など、さらにはガン・AIDS に対する有用性が世界中の研究機関で取り上げられており、中でもアメリカにおいて豊富なエビデンス(医療機関における検証)がなされています。
また、ターメリック(熱帯ウコン)には、クルクミノイド以外にも、抗酸化性を持つ水溶性ペプチドを持っています。これはターメリンと名付けられ、熱に安定した環状ではない40のアミノ酸残基をもっていて、ほんの僅かしか存在していませんが、クルクミンより強力な抗酸化剤であることが分かっています。
この他にもα−クルクメン、ターメロン、シオネール、クルクモール、パラーメチトル、β−エレメン、カンファーなどの1000種以上の精油成分があるとされていますが、働きが明らかにされているのはごく一部です。 |