2000年の英国の薬学誌(BRITISH JOURNAL OF PHARMACOLOGY, 2000, Vol 129, Iss 2, pp 231-234)で発表された研究によると、クルクミンが持つ腎臓疾患の予防と治癒の能力が高いことが報告されています。
この研究の結果によると、腎臓にダメージを受けたラットに対してクルクミンを投与することで、蛋白尿、アルブミン尿症、脂肪血症を予防し、腎臓機能を回復することがわかりました。
クルクミンは、泌尿器科などで腎臓障害の度合いを確認するために測定される検査物質(N-acetyl-beta-D-glucosaminidase)を積極的に尿への排泄を促し、フィブロネクチン、及び、グリコサミノグリカン、及び、血中コレステロールが抑制されています。
この研究では、クルクミノイドの誘導するグルタチオンS-トランスフェラーゼという酵素によって腎臓の活性酸素による酸化ストレスを抑制するグルタチオン活性を増加させることで、腎臓損傷から保護するとともに、腎臓ミクロソーム、そしてミトコンドリア脂質を除去することを証明していて、クルクミノイドの投与が腎臓病の治療における有望な物質であることを示唆しています。 |