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尿(老廃物)の処理。(血液をろ過して老廃物を尿として排出する。)
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腎臓の主な仕事は「尿」を作ることです。これは血液をろ過することによって老廃物を排出させる働きです。老廃物とは窒素系老廃物で、クレアチニン、尿素、尿酸などです。これらはタンパク質が体の中で利用した後の分解産物です。 |
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体内環境のバランス維持。(ろ過された水分を再吸収して体のさまざまな電解質の濃度を一定に保つ。)
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血管拡張作用を有するプロスタグランジンが産出され、腎血流の調節に関与している。この働きにより体のさまざまな電解質の濃度は一定に保たれています。 |
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ホルモンを分泌して血液を造るよう働きかける。(造血ホルモンでのエリスロポエチンを分泌して赤血球の生産を促す。) |
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尿細管でエリスロポエチンを分泌し、骨髄に働きかけて赤血球を造る指示を出している。腎臓機能が損傷すると、このホルモンの産生が少なくなってしまい、貧血の症状が出てしまう。 |
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血圧を調整する。(腎臓ろ過能力の低下による血流不足を補う。) |
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腎臓機能の低下に対し、血流を一定に保つようレニンという酵素を出してアンジオテンシンとよばれる物質を作ります。これが血管を収縮させて血圧を上げさせ、安定した血流に保つようにします。つまり血圧が高いほど身体の動脈硬化度が高まっており、腎臓機能により大きな負荷が加わって異常事態を招いてしまいます。 |
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活性ビタミンDの産生。(腸管からカルシュウムの吸収を図る。) |
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副甲状腺ホルモンが尿細管に作用してビタミンDの活性化を起こし、腸管からカルシュウムを出させて骨に沈着させます。腎臓機能が低下すると活性ビタミンDが十分作られなくなるため、血液中のカルシュウム不足が生じ、骨からカルシュウムを引っ張り出して補います。放っておくと骨がスカスカになる骨粗鬆症を招いてしまいます。 |