私たちの身体には活性酸素に対抗するスカベンジャー(抗酸化物質)という防衛作用が備わっています。グルタチオンペルオキシダーゼやグルタチオン・S−トランスフェラーゼ・スーパーオキシドディスムターゼ・カタラーゼといった酵素が有害な活性酸素を消去してくれているので身体は安全に守られています。
ただ、25歳を超える頃にはスカベンジャー(抗酸化物質)という正常な細胞を保護する物質が少しずつ減少し、40歳ではピーク時の半分ほどになってしまうそうです。 処理しきれなくなった活性酸素がコラーゲンとエラスチンの構造を徐々に崩していきます。 このため、年齢を重ねるとともに肌のハリや弾力性が失われていくのはこのような理由からということです。
では、どうしたら若々しい素肌を維持できるのでしょうか?
私たちが食べた栄養素は小腸で吸収されて肝臓に取り込まれます。そこで身体が必要とする栄養分に代謝されて血液によって各機関に運ばれます。このとき質の良い栄養素が摂取されているかどうかが肌質の良し悪しにも大いに関係することは、誰にでも理解できることと思います。
また、肝臓機能が元気に働かないと抗酸化力のある栄養分を代謝し、全身に供給できません。食べた栄養素の消化吸収のための十分な胆汁の分泌、肝臓に取り込んだ栄養素の活発な代謝や解毒した有害物質を含んだ胆汁のすみやかな排泄 (便秘症状から起こる異常発酵によって発生した有毒物を大腸壁から再吸収させないスムーズな排便) などの働きを順調に機能させることが大切です。 |