戦後、日本人の食生活は大きく変わり、肉や魚、卵などをたくさん食べる高タンバタ質、高脂肪、低食物繊維の欧米型の食生活が主流となりました。また、牛乳、バターなどの乳製品の摂取量も大幅に増えました。
この食生活の欧米化とともに増え続けているのが大腸ガンや乳がんです。また、さまざまなガンも増え続けており、10数年後には2人に1人はガンで死亡すると予測されています。そのおおきな要因として考えられているのが揚げ物や動物性脂肪の摂取と食物繊維不足から引き起こされる便秘ではないかといわれています。
便秘になると腸内に腐敗したゴミが長時間、溜まっている状態で、ウェルシュ菌などの腐敗菌がこれを餌に増殖し続け、腸内が異常発酵してしまいます。悪臭を放つアンモニア、ニトロソアミン、インドール、スカトール、フェノール、ヒスタミン、メルカブタン、硫化水素などの有毒ガスが作りだされ、これらが大腸壁の細胞を刺激したり、傷つけたりして大腸ガンを発症させるといわれています。 |